建築士は忙しいの?残業や休日の過ごし方について
建築士の仕事は忙しそう、激務なのではないかと思っている人も多いのではないでしょうか?建築士を目指している人にとっては、1日にどれくらい働いているのか実際のところを知りたいですよね。今回の記事では建築士の勤務時間や残業、休日の過ごし方について紹介します。建築士への転職を考えている、興味がある人は参考にしてください。
建築士の勤務時間
仕事場によって多少異なりますが、建築士の勤務時間は9:00~18:00が一般的でしょう。なぜなら、クライアントと打合せをしやすい時間帯に勤務しなければならないためです。施工の打ち合わせを行う工事現場の多くは8:00~18:00まで作業しています。一般的な会社の取引先や役所などは、業務時間が9:00~17:00が多いことから、建築士の勤務時間もそれに伴い9:00~18:00にしていることが多いのです。
ただし、建築士が担当するクライアントの都合や建物の種類によって、勤務時間は異なるでしょう。建築士の仕事はクライアントあっての仕事なので、さまざまな希望や状況に合わせて行動する必要があります。また思ったように会議が進まない、物事が決まらない時に、設計事務所ではフレックスタイムを使用することがあるようです。フレックスタイムとは、決められた総労働時間の始業や終業を好きに決められる制度となっています。この制度を利用し、自分の都合に合わせ業務時間を柔軟に調整可能なのです。
建築士の残業時間は、一般の会社と比較すると多いでしょう。たとえば仕事が何件か重なり打ち合わせが何本も入っていたとします。打合せはスムーズなものもあれば、時間がかかってしまうものや話がまとまらないケースもあるものです。それらのすべての打ち合わせが終了した後に、建築士は設計を行わなければなりません。
時期によって異なる忙しさ
建設業界が忙しいといわれる時期は、年末から年度末の12~3月といわれています。公共建築物の工事や設計は、4月から完成した建築物を使用したいといったケースが多く(幼稚園や学校など)、3月までの工期で完了しなければいけないためです。この時期は残業も多く、徹夜しても終わらない量の仕事に追われる建築士もいるでしょう。また、反対に6~10月は比較的閑散期になりやすいといわれています。
休日の過ごし方
ここからは会社勤めをする建築士と、独立開業を行う建築士の休日の過ごし方について紹介しましょう。
会社勤めをする建築士の場合
会社で働く建築士は、一般的に土日を休みにする人が多いでしょう。しかし、土曜日は休まず残業をしても終わらない人も多いようです。クライアントや設計士自身が納得できるものを設計したいと思っていると、休みを週2日しっかり取ることは難しいでしょう。しかし、今後は建築士の残業時間が減り、土日も休めるようになる可能性があります。2024年4月1日から改正労働基準法36条5項によって、原則として1ヶ月45時間以内に残業をおさえなくてはいけません。1ヶ月45時間は1日にすると約2時間の残業です。休みを取らず残業を続ければ、国から罰せられることもあるため気を付けてください。
独立開業している場合
独立開業している建築士は、会社勤めと違い定時はないでしょう。自分で時間を有効に使い仕事をしているため、決まった業務時間はありません。朝が苦手などの理由で、昼頃から始業するなど自分に合わせて仕事を調整する人もいます。好きな時間に好きなだけ働けるのが、独立開業の特徴であり魅力でもあるでしょう。
休日も土日と決まっている訳ではなく、休みたい日に休める可能性があります。しかしいつ仕事をしてもよい反面、仕事が終わらなければ残業が続き、休日を取ることはできません。独立開業している建築士にとって仕事で最も大切なことは、納期を守らなくてはいけないことです。納期を守れなければ契約を破棄されてしまう、支払いをしてもらえないといったことも起こります。また納期を延ばすことで仕事の信用を失ってしまい、次の仕事につなげることは難しくなってしまうでしょう。
独立開業の建築士は、仕事をするペースが自分のさじ加減になるため、仕事量によって勤務時間を調整することが難しいものです。一般的な会社員のように仕事のめどを立てることもできず、残業や徹夜が続いてしまうことも起こります。独立開業している建築士は、時間を有効に使い効率的に仕事をしなければいけません。自分だけで仕事すべてを抱えようとすると、キャパを超え体力的にも精神的にも負担がかかってしまうでしょう。時には外注することで、自分が取り組むべき業務に集中でき、余裕をもつことができるかもしれません。
今回は建築士の勤務時間や残業、休日の過ごし方について紹介しました。建築士の仕事は、会社勤めの場合と独立開業した場合によって働き方も変わってきます。自分に合った働き方を見つけることで、建築士として好きな仕事に携わることができるでしょう。建築士を目指したいと考えている方は参考にしてくださいね。
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