二級建築士合格までの流れとは?わかりやすく簡単に解説!
さまざまな資格がある中で、二級建築士の資格は建築業界に限らず、金融業界や法律業界でも効果を発揮する価値の高い資格です。二級建築士の資格を持っていれば、就職や転職でも有利になります。そんな二級建築士の資格試験に合格するための準備と学習の流れを、わかりやすく解説していきます。
二級建築士取得の勉強を始める前にするべきこと
二級建築士試験には受験資格が必要です。勉強を始める前に、まずは受験資格を確認しましょう。学歴要件と実務経験要件があり、いずれかの要件を満たしている必要があります。以下に、要件別の受験から登録の流れを解説します。
大学の建築学部を卒業もしくは建築の専門学校を卒業
国土交通省が指定する、建築に関する科目を履修することで受験資格を得ることができます。学科試験に合格したら、設計製図の試験に進み、合格することで二級建築士の登録資格を得ることができます。
建築学科の高校を卒業
大学の建築学部を卒業している場合と同様に、国土交通省が指定する、建築に関する科目を履修していれば受験資格を得ることができます。学科試験に合格後、設計製図の試験に合格することで試験合格者となります。
その後、建設会社などで2年の実務経験を経て、二級建築士の登録資格を得ることができます。
建築とは関係のない学校を卒業
まずは、建設会社や設計会社で7年以上の実務経験を経ることで、受験資格が得られます。その後、学科試験に合格し、設計製図の試験を突破することで、二級建築士の登録資格を得ることができます。
二級建築士合格までの勉強の流れ
二級建築士試験は、「学科試験」と「設計製図試験」があり、「学科試験」に合格した人だけが「設計製図試験」を受験することができます。受験対策としては、資格学校に通うか独学で勉強を進める方法があります。大手資格学校の講座を受講するとなると、受講料もかなり高額になるため、金銭的に厳しい方は、独学を選ぶことになるでしょう。
ただ、独学となるとモチベーションを保つのも難しく、製図に関しては書き上げた図面の正誤を自分では正確に判断できないこともあります。専門的な知識のある人に図面の間違いを的確に指摘してもらうことも必要でしょう。「あまり資金に余裕はないけれど、必ず合格したい!」という方は、学科は独学で勉強し、製図のみ学校に通うといった方法もあります。
また、法令集や製図道具を揃えることも必要です。学科試験では法令集が持ち込み可能なので、法令集は必ず購入しておきましょう。二級建築士の試験に合格するまでの勉強時間の目安は、学科試験で300~500時間、設計製図試験で100~150時間といわれています。両方合わせると、10か月近くの準備期間が必要でしょう。長期的な学習計画を立て、コツコツと知識を積み上げていくことが大切です。
学科試験に関しては4分野で各25点ずつ合計100点の配点です。各分野で合格基準点をクリアし、全体で60%以上が正解すれば合格です。全体で60%以上の正答でも、ひとつでも基準点をクリアできていない分野があれば不合格となってしまいます。苦手分野を作らないようまんべんなく学習を進めることが重要です。また、自分の実力や弱点を知り、試験当日の時間配分をつかむためにも、模試を受験するのがおすすめです。
二級建築士合格までにするべき設計製図対策
例年、学科試験は7月、設計製図試験は9月に実施されます。資格学校では、学科の準備に6か月、設計製図の準備に2か月の学習スケジュールを組み立てています。学科試験終了後、設計製図試験までは約2か月。日常的に設計図を描いている人ならまだしも、通常はこの2か月の勉強で設計製図試験を突破するのは、かなり難しいと言えるでしょう。
そのため、学科試験の前から設計製図に慣れておくことが必要です。できれば、6月初旬から設計製図の勉強も始め、勉強時間を3か月ほど確保できると良いでしょう。慣れるまでは、まずは図面をそのまま模写してコツをつかむこと。最初は1枚の図面を仕上げるまでに、かなり時間がかかるかもしれませんが、徐々にスピードは上がっていくはずです。模写に慣れてきたら、部分詳細図の練習に進みます。
その後、図面を簡易的に捉えるエスキス(プランニング)のスキルを磨いていきましょう。設計製図試験の本番では、試験時間は5時間というかなりの長丁場になります。その中で、大半は作図の時間を占め、スピーディな作図が求められます。試験では、図面を完成することができなければ不合格となってしまうため、時間内に図面を書き上げることが必須となります。設計製図の課題は毎年変更されます。毎年6月に、課題内容が公表されるので、これをもとに試験内容を予想して、知識を固めておくことが必要です。
まとめ
二級建築士の資格試験は、決して簡単なものではありません。そのため、かなり気合を入れて勉強する必要があります。合格までの道のりは大変ですが、きちんと勉強に取り組めばきっと合格できるでしょう。受験の準備期間はできれば1年程度確保して、計画的に学習を進めていくことが大切です。学習期間は机に向かう時間だけではなく、スキマ時間なども活用しながら、勉強を進めていきましょう。
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