二級建築士はどんなところで働く?二級建築士の就職先
建築士の資格は、「一級建築士」「二級建築士」「木造建築士」と三種類あり、それぞれが扱える建築材料や面積が異なります。建築士は独立して仕事ができる職業の一つですが、就職した場合はどんな所で働くのでしょうか?今回は二級建築士の就職先にフォーカスを当てて解説します。
二級建築士の就職先
二級建築士の就職先は設計事務所やハウスメーカーなどが一般的です。活躍できる場が多数あり、勤務先の幅が広がるのが二級建築士の強みです。実際の就職先と、就職先でどんな仕事をしているのでしょうか?
建築設計事務所
建築士の就職先は、建築事務所や設計事務所です。事務所にも種類があり、小規模から全国展開している大手の事務所と幅広く存在しています。
昨今ではアトリエ系設計事務所といった、小規模の事務所が数多く存在していて、デザインを重視して設計を行う事務所へも就職ができます。主な仕事内容として、依頼主のヒアリングや、設計、施工主に依頼内容を伝えて工事監理まで行います。
建設会社
建設会社とは建設業を一手に引き受ける会社です。ゼネコンや工務店といったものも建設会社に含まれます。建設業は建設業法によって、29種類の許可制の業種すべてを指します。
建物を建てるには、土木作業、電気や配管の工事も含むみ、すべて許可が下りなければ行えません。一つ一つ別の業者に依頼できますが、手間と時間がかかるため、すべてを行える建設会社に依頼するのが一般的です。
ハウスメーカー
ハウスメーカーとは、全国に支店がある工務店のようなものです。ハウスメーカーでは設計や施工が部門ごとにわかれているため、採用されやすいです。ハウスメーカーに勤めていると、お客様が土日に見えるため、土日に仕事が多くなりがちですが、その分たくさんの経験を積めます。
工場で建築材料を加工するので、工期が短く品質もよいです。ハウスメーカーにおける建築士の存在は重要であり、「住みたい」と思わせるような設計をしなければなりません。
官公庁の公務員
建築士の資格を持っていれば、公務員として仕事ができます。市役所や、県庁の都市開発部門や技術職として働けるため、安定を求めるのであればおすすめです。多くの自治体で専門職採用をしているため、気になる自治体があればチェックしてみてください。
仕事内容としては、建物を建てるよりも、自治体の持つ建物のメンテナンスや、新しく建てられる建物の審査などがメインです。福利厚生が手厚く、仕事とプライベートをしっかり分けたい人に向いています。
二級建築士の転職先
建築士は転職先でも活躍ができます。就職先に限らず、「どんな建築をやりたいのか」を重視し、勤務先を見つけましょう。実際に建築士が転職先として選択している事務所を確認しましょう。
ゼネコン
ゼネコンとは、General(総合的・全体的)Contractor(請負業者)であり、マンションやビルの建設を一手で引き受ける会社です。工事のすべてを行っているわけではなくゼネコンが元請けとなり、建設に関わるすべての会社の管理をするのが役目です。
設計、施工、研究のすべてを自社で行っている資金力の高い会社がゼネコンと呼ばれます。施工とは工事中のスケジュール管理や安全管理であり、研究とは建設材料の研究を行って高品質な建築物をつくるための機関です。
組織設計事務所
ゼネコンと違い施工を行わず、設計や現場監理を主な仕事としている事務所です。オフィスビルや公共建築などの大規模な建設の設計を行う集団組織の通称が、組織設計事務所です。
住宅などの小規模の建築をする会社は、施工は行わず、設計を仕事としていて、一般的にはアトリエ系設計事務所と呼ばれています。一般的には規模の大きな設計事務所を組織設計事務所といいます。
独立
建築士資格を持っていれば、独立して開業も可能です。独立を考えているのであれば、ノウハウが学べるような会社に転職して経験を積みながら人脈づくりに励むと、開業後にスムーズな業務ができるでしょう。
小さな設計事務所では、一人一人に割り当てられている仕事が多いため、幅広くスキルを身に着けられます。
二級建築士の資格は就職・転職に有利
建設関係の会社は非常に数が多く、建築士の需要があります。二級建築士はできる仕事に制限がありますが、中小企業で勤めるのであれば、就職や転職に有利な資格です。
建築士として仕事をするのであれば、必ず二級建築士の資格を取得しておきましょう。また、キャリアアップも期待できます。経験を積み重ねて技術を磨けば、やりたい建築の仕事ができるかもしれません。
二級建築士として活躍し、技術や知識を身に着けて一級建築士の資格を取得すれば、仕事の幅がさらに広がります。
二級建築士の就職先について解説しました。需要があり、更なる高みとなる一級建築士の資格取得も働きながら目指せる利点があります。就職や転職にも有利な仕事であるため、建築士として活躍したい人は頑張ってください。
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