二級建築士試験は難しいの?合格率や難易度について

公開日:2021/06/15   最終更新日:2024/10/25


建築士に憧れており、資格取得を目指している人も多いでしょう。建築士試験には一級、二級、木造の3つがあります。二級建築士は、小規模な建築、設計や工事管理が行える国家資格です。二級建築士の試験は難易度が高いといわれています。この記事では、どのくらい難しいのか、合格率や難易度について解説するため、興味のある人は参考にしてください。

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二級建築士試験の合格率

二級建築士試験の合格率がどのくらいか気になるでしょう。試験には学科試験と設計製図試験があります。学科試験は30~40%前後、設計製図は50%以上の合格率です。学科試験に合格しないと設計製図試験を受けることはできません。

二級建築士試験の難易度

総合の合格率を見ると、例年20%台と難易度は高い部類に入ります。製図試験の合格率は50%と高めですが、学科試験の合格率は低いようです。これは二級建築士の試験問題が難しい、受験者数に差があることが要因といえるでしょう。

学科試験の合格率に比べて設計製図の試験の合格率が高い理由は、試験課題が試験の3カ月前に公表されるため対策しやすい点にあります。しかし、いくら対策しやすいといっても学科試験をパスしないと設計試験に進むことはできません。例年の受験者数は約24,000人です。独学や専門学校と学習スタイルはさまざまですが、4人に1人しか合格しない点を考えると難易度は高めですね。

二級建築士の受験資格

受験資格がなければ、資格を取ることができません。学歴や資格によって、建築の実務経験の年数が変わってきます。

・大学、短大、高専、専門学校(指定科目を卒業した人):建築実務経験0年
・高校、中学(指定科目を卒業した人):卒業後3年以上
・建築整備士:建築実務経験0年
・都道府県知事が認めた人:所定の年数
・建築の学歴がない人:建築実務経験7年以上

実務経験を考えると、建築系の学校を卒業したほうがよさそうです。働きながら受験する人もいますが、人数的に学生の受験が多いでしょう。思い立ったらすぐに受験できない点を考えても、難易度は高めですね。

学科試験の難易度は?

・建築設計
・建築法規
・建築構造
・建築施工

学科試験はマークシート方式で5択から選択します。過去問題だけでなく、基礎を理解していないと合格点に達することは難しいでしょう。丸暗記するよりも、基礎を勉強して応用力も養うようにしてください。

二級建築士の試験時間は長い

二級建築士の試験時間は長いもので、学科試験は6時間、設計製図は5時間となっています。長時間の試験では、集中力を切らさない点も大切ですね。

二級建築士試験の合格基準は厳しい

二級建築士の難易度が高いといわれている理由として、合格基準が厳しいことが挙げられています。

二級建築士の学科試験の合格基準

学科試験の合格基準は4科目を13点以上とり、総得点60点以上です。総得点が60点以上でも4科目のうち、1つでも13点以下があれば不合格となります。建築設計、建築法規、建築構造、建築施工のすべての科目の対策が必須となるでしょう。

設計製図試験にはランクが定められている

設計製図試験は4つのランクが定められています。

・ランクⅠ:知識、技能を有する
・ランクⅡ:知識、技能が不足している
・ランクⅢ:知識、技能が著しく不足している
・ランクⅣ:設計条件、要求図書に対して重大な不適合に該当する

ランクⅠのみが合格の基準です。設計製図は合格率が50%と高く合格基準は厳しいですが、事前の対策ができていれば問題ありません。二級建築士の試験は長時間です。ただし、同じ日に学科と製図を行うわけではないため、集中して図面を描けるようにしましょう。

製図の勉強は独学では難しい?

二級建築士の試験は、独学で対策したいという人も多いでしょう。学科に関してはテキストもあり独学でも可能ですが、製図に関しては独学での合格は難しいものです。設計と製図の基礎知識はもちろん、課題の特徴を把握した対策が必要になります。合格率が高いものの合格基準は厳しいので、対策をしたほうがよいでしょう。製図の経験がある人なら、試験問題が公表されると試験対策のため、ひたすら図面を描くことで対策可能です。

まったく製図をしたことがない人は、自分に何が不足しているかもわからないことが多いでしょう。独学で製図試験の対策をするためには、時間が必要です。知り合いに建築士が居れば、図面の添削をお願いするなど周りの手を借りて対策したほうがよいでしょう。学科、製図共に効率より学習したい、しかし時間がない人には通信講座もおすすめです。1人で勉強するよりも実践的な力がつき、わかりやすいテキストやポイントを学ぶこともできるでしょう。

 

二級建築士試験の合格率や難易度について解説しました。総合の合格率は例年20%台と、試験の難易度は高いようです。また、受験資格もあります。建築系の学歴がないと、7年以上の実務経験が必要です。そのため『二級建築士になる!』と勉強をしても、受験資格がない場合もあります。独学でも勉強可能な二級建築士の試験ですが、働きながら勉強する人にとっては効率が悪いでしょう。合格を目指すなら効率的に学べる学校や通信講座がおすすめです。

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