二級建築士の資格は取得する意味はある?どのように役立つか解説

公開日:2021/05/15   最終更新日:2024/10/25

資格といってもさまざまな分野がありますが、自分が目指している職業に就くために取得する人が少なくありません。取得している資格の数が多ければよいというものではなく、いくつかに絞って取得するのが望ましいです。今回は、二級建築士の資格は役立つものなのか解説しましょう。二級建築士の資格取得に興味のある人は参考にしてください。

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二級建築士の資格は取る意味がある!

難関資格でもある一級建築士と同じように、二級建築士の試験も決して難易度は低いわけではありません。一級と二級の違いは、設計と工事監理できる建物の高さと延べ面積となっています。それでは、二級建築士の資格を取る意味を解説しましょう。

一級建築士を目指すステップになる

二級建築士を取得して4年以上の実務経験を積むと、一級建築士の受験資格を得ることが可能になります。建築士を目指す人の多くは一級建築士への受験を視野に入れ、ステップアップを考えているのではないでしょうか。まず二級の試験に挑戦し、一級へと段階を踏んでいくのが一般的です。しかし、必ずしも二級を取得しなければ、一級の試験を受けられないということではありません。大学で指定科目を履修し、後に現場経験を積むことで受験資格を得られます。二級建築士の資格は、一級建築士を目指すステップになるでしょう。

就職・転職に有利となり、昇給や昇格にもつながる

二級建築士の資格があると不動産の営業や管理に役立ち、就職や転職に有利となります。企業の中には、二級建築士資格を採用必須要件にしているところもあり、資格を持っていることで優遇されるケースもあるようです。建設業で建築士の資格を持っている人材は少なく、資格保有者は重宝される可能性があります。また企業にもよりますが、昇給や昇格にもつながり、資格手当として給与に上乗せされる可能性も高くなるでしょう。

顧客の信頼度が増す

不動産業では二級建築士の肩書きがあるだけで、顧客の信頼度も高くなります。無資格であっても知識や経験が豊富な人もいますが、資格保持者には信頼性があり、取引する上でも有利となるでしょう。

建築士の将来性

時代の流れで住居に対しても価値観は変化し、AIの技術が進歩している中、地震対策やバリアフリーなど時代に合った建築の形が増えています。その時代の流れに合った建築設計の技術を身に着けることで、建築士の仕事の幅は広がっていくでしょう。とくに設計事務所などにおいて一級建築士は必要な存在のため、二級建築士の資格を取得した後は、一級に合格することを目指す努力をするとよさそうです。一級建築士の試験に挑み、知識や技術をみがいていくことで建築士はより優遇される可能性が高まります。

二級建築士であっても資格を仕事に活かすことができ、建設業の許可を申請できるようです。建設業の許可があれば、さまざまな建設業務を請け負うことが可能になるでしょう。つまり建設会社が建設業の許可を取ってリフォームなどを行う場合、二級建築士の資格が活かされるということになります。

また経験を積んで事務所を立ち上げ独立する人もおり、建築士としてさまざまな方向で活躍できるでしょう。家を建てることは依頼主にとって人生における大きな節目なので、そのような仕事に携わること自体にやりがいを感じられるかもしれません。一級建築士は二級建築士より難易度は高くなりますが、将来を見据えれば活かせる資格となるはずです。

二級建築士でも充分需要はある

二級建築士は住宅建築を扱う際に規模が限定されていますが、二級建築士でも充分需要はあると推測できます。二級建築士は、住宅設計以外でも不動産の営業や管理などに資格を活かすことができるためです。建築資材メーカーや商社などの営業部門では、二級建築士は貴重な存在で、技術的な打合せができることを評価されています。

近年は高齢化社会に伴い、段差をなくしたり手すりをつけたりと、バリアフリーにする人が少なくありません。介護制度を導入してからますます住宅の改修ニーズが高まり、建築士の役割も増えています。住宅建築や改修以外に、インテリアに関する提案もできることから、二級建築士の需要は充分あるといえるでしょう。

二級建築士として経験を積むことも大事ですが、新しい仕事に挑戦するためにもスキルアップさせ、一級の資格試験に挑むのもよいかもしれません。建築物をつくるということがなくならない限り、建築士の需要はある程度見込めるでしょう。

 

二級建築士が一級建築士より劣っているわけではありません。扱える建築物の種類が違うという表現が正しいでしょう。二級建築士でも経験豊富な人や新米の一級建築士もいるものです。さまざまな資格がありますが、いかに実務を多く経験していくかに将来性はかかってきます。大きな建築物の工事に携われなくても、実務経験の豊富な二級建築士の信頼度は高いようです。さらに幅広い建築物の工事に携わりたい人は、一級建築士の資格取得に挑戦してください。

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