建築業界は女性でも働きやすい?結婚や子育てとの両立は可能?
建築業界を志す女性の中には「女性でも働ける?」「ライフステージが変わっても働き続けられるの?」と不安に思う方もいるのではないでしょうか。この記事では、女性が建築業界で働くことのメリット・デメリットをはじめ、結婚や育児との両立、長く働き続けるための方法などについて解説しているので、ぜひ参考にしてください。
女性が建築業界で働くメリット
まずは、女性が建築業界で働くことのメリット・デメリットを把握しておきましょう。建築業界で働く女性ならではのメリットとして、次の3つを紹介します。
女性ならではの視点を生かした設計ができる
とくに住宅の設計をする場合は、施主のライフスタイルを反映した、より暮らしやすい設計が求められます。女性建築士なら、自身の経験をもとに家事導線や収納の使いやすさ、子どもの安全性といった細かい部分まで配慮することで、より生活しやすい空間を設計できます。また、言語化の難しい漠然としたイメージや理想を汲み取る力に長けているのも、女性建築士ならではの強みだといえるでしょう。
女性をターゲットにした設計で活躍できる
たとえばネイルサロンやエステサロン、レディースファッションの店舗の設計など女性をターゲットにした仕事では、当然ですが女性建築士のほうがより具体的で喜ばれる提案ができます。自身の経験や感覚を生かして活躍しやすいというのも女性建築士のメリットです。
女性建築士同士のつながりができる
建築業界にはもともと女性が少ないからこそ、女性同士が積極的に交流し、横のつながりが強くなりやすいという傾向があります。貴重な情報交換につながるため、同業他社の人との交流が盛んであるということは、それだけで大きなメリットだといえるでしょう。
女性が建築業界で働くデメリット
建築業界で働く女性には、少なからずデメリットも存在します。
ハードワークに耐えられる体力が必要
基本的に建築の仕事はハードワークです。現場でのトラブルやクライアントからの急な要望変更などにより残業や休日出勤が発生するケースも多く、自分の裁量ではコントロールできない仕事であるためにこうした問題は避けられません。日頃の徹底した体調管理などハードワークを乗り切れる体力づくりが必要でしょう。
結婚や子育てとの両立が難しい職場もある
こうした働き方ゆえに、結婚や育児との両立が難しくなり退職を余儀なくされる女性も多くいます。とくに建築業界ではまだまだ女性の働きやすい環境が整っていない職場も多く、働く女性を支援する仕組みづくりは今後の課題だといえるでしょう。
女性用の設備や道具が少ない
日常業務においては、営業所のトイレが男性用しかない、ヘルメットや作業服のサイズが大きいものしかないなど、不便を感じる機会も多いようです。建築業界で働く女性の割合も少しずつ増えてきているとはいえ、どうしても男性のほうが多い現場では、女性が肩身の狭い思いをするケースがあることもデメリットのひとつでしょう。
仕事と出産や育児の両立は難しい?
デメリットのひとつとしても挙げた出産や育児との両立について、建築業界における女性の現状を詳しく見ていきましょう。
周囲のサポートがあれば両立できる
建築業界の仕事は非常にハードのため、子どもが生まれてからも働き続けるためには周囲のサポートが必要不可欠です。たとえば子どもを保育園に預けて働く場合、急な残業や休日出勤が発生すれば、代わりに子どもをお願いする必要があります。パートナーの仕事の融通がきく、両親と同居しているなどのサポート環境が整っていないと両立は難しいでしょう。
CADオペレーターや事務職の道もある
建築士として設計や現場での業務は難しくても、最近はコロナ禍を経てリモートワークが進んでいる職場もあります。こうしたリモートワークを活用するほか、CADオペレーターや事務職として違う形で建築業界に携わることもできます。建築業界には育児と両立するための選択肢もいくつかあるため、諦めずに模索していくことが大切です。
女性建築士が長く仕事を続けるには
では、建築士として長く仕事を続けていくためにはどのような方法があるのでしょうか。育児とも両立しやすい3つの方法を紹介します。
制度の整った大手企業に就職する
ゼネコンや大手企業では、産休育休制度をはじめ女性の働きやすい環境が整っています。企業内保育園や提携保育園が併設されている場合もあり、育児をしながらでも働きやすいといえるでしょう。大手企業であれば社員数が多いため、一人あたりの負担が少なく、産休や育休を挟んでも引継ぎや現場復帰がしやすいというメリットもあります。
女性建築士が多く働く企業に就職する
女性建築士が多いということは、それだけ長く働きやすい職場である証拠です。女性が働きやすい環境が整っている可能性が高いため、女性の多い企業に就職するのがおすすめです。同性が多いと女性ならではの悩みを相談できたり、お互いにサポートしやすかったりするというメリットもあります。
独立開業する
自分のペースで働くために独立開業するという方法もあります。自宅などで好きな時間に働けるため、子どもや家族への負担を減らしながら仕事ができます。企業のような細かい制約がないため、自由な発想で自分らしく働けるという点もメリットだといえるでしょう。
まとめ
女性が働きやすい環境が整っていない職場もまだまだ多い建築業界ですが、大手企業や女性建築士の多い企業に就職すれば長く働き続けることもできます。建築士の資格があれば独立開業するという道も選択できるため、まずは資格を取得して経験を積むことが有効でしょう。女性ならではの視点や感性を生かして、建築業界で活躍してみてはいかがでしょうか。
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